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正しいことには刺激が少ない

例えば、アスリートが怪我をするタイミングはどういう時なのか?

一般的には過密スケジュールであったり、疲労の蓄積や試合中の衝突によるアクシデントなどが理由として挙げられています。

この他に、これはあくまで私がトレーニング指導をしてきた中での経験上の話になりますが、「理想のフォームに近づくと怪我や関節を痛めやすくなる」ことが多いと気づきました。すなわち、脳や筋肉への刺激が少なくなるからです。

技術的な練習を繰り返せば繰り返すほど、また優秀なアスリートで動きの中に無駄な動きがなくなればなくなるほど、脳や筋肉への刺激が減ることで老化が現れてくるのでは?と考えました。

フォームが正し過ぎるようになった結果、余計な筋肉を使わなくなり、そして脳に刺激も入らなくなったことで筋力が低下し、これが怪我に繋がる一因なのではないか?ということです。

これはアスリートだけの話ではありません。当ジムのアスリートではない会員さまでも、きちんと定期的にレッスンをしていて調子が良い状態なのになぜか5分でバテてしまう時があります。

調子が良いはずなのにトレーニングが満足にできないのです。正しいフォームを意識し過ぎてしまう真面目な方に多い印象です。

こういった経験上の考えから、ARM TOKYOのトレーニング指導では、基本的なトレーニングメニューであるスクワット・プッシュアップに関して、世界中のどこよりも正しいフォームを追求する時もあれば、腰を傷めるような悪いフォームでも会員さまの身体条件が整っている場合にはそのまま指導をする時があります。

悪いフォームのままで指導をすることは一見無謀なように思われるかもしれませんが、これは正しいフォームを固定化しすぎることによる筋力低下を防ぎ、体の老化を防止し怪我をしないようにするために行っています。
当ジムでは、ARMトレーニングの基本メニューであるスクワット・プッシュアップの基礎動作を1年ほどかけて作り上げたら、どんどんラフなことをして多少のことでは壊れない身体を作っていきます。

私個人的には、脳や筋肉により良い刺激を入れるために日常生活の中でいろいろな取り組みをしているので、その一部をご紹介いたします。

例えば、1週間毎日違うタイプの靴を履くことです。
1センチ以上の大きいサイズの靴を履いたり、逆に小さいサイズの靴を履いて靴ズレや窮屈さを楽しんだり、スニーカー・ビーチサンダル・ブーツなどをローテーションしています。

なぜかというと、過去に変形性膝関節症の方から「毎日同じ靴でないと歩けない。」と聞いたからです。同じ靴を履き続けたら体に刺激がなくなり、よって筋力が低下し体のバランスも偏ったままになるので、いつまでたっても痛みがなくならないと思ったからです。

飲食物の場合では、健康のためには良しとされてはいない甘い炭酸飲料をたまに飲みますし、カップラーメンやポテトチップスなども食べます。美味しいけれど、翌日は体に力が入りにくくなり排泄にエネルギーが取られている感覚がよくわかります。

それでも口にするのは、たまにはちょっとした悪い(語弊があるかも)刺激を体に入れないと体が老化してしまうと考えているからです。
※お医者さまから飲食制限がかかっている方は真似しないでくださいね。

体にとって悪い刺激もへっちゃらな心と体を獲得して欲しいと考えるのが、リアルな健康を追求しているARM TOKYOの考えです。

型にハマればハマるほど、正しいことだけを追求し続けるほど、人は頭痛や眼の疲れ、鬱、怒りやすくなるなどの症状が表面化しやすくなるようです。
そんな時は老化のサインかもしれないので、勇気を持ってご自分にとってバカなことをしてみてください!

(余談)
このブログを書いている時に子供時代の思い出がよみがえってきました。
私の父は人一倍体に気を遣い健康食品を好んでいました。性格は真面目すぎるタイプ。そんな父には怖い存在の叔父がいて、叔父はヨガの先生であり漢方に精通していました。
叔父は父に会うたびに「お前は真面目で健康食品ばかり摂っている。俺が来た時はタバコを吸って毒を入れろ。それでちょうどいい。毒を出す力がないと意味がない。」、そう話していました。

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