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足を痛めているイメージ画像

体の痛みや不調を理解する「患者体験」について

季節の変わり目や気温差によってこの時期、体のあちこちに痛みや不快な症状が出てきている方も多いのではないでしょうか?

一般的に、慢性的な腰痛や頭痛、打撲、むち打ちやねんざなどの痛みなどが出たときは絶対安静がトレーニングの基本ですが、当ジムではそんなときでもそれぞれの症状に合わせたトレーニングメニューで回復を早めるアプローチをし、日常生活の質をなるべく落とすことのないよう対応させていただいております。

日々の生活で体を酷使している方はもちろんのこと、普通に過ごしている方でも年齢や蓄積した疲労など様々な要因によって、体のあちこちに痛みや不調が現れると思います。

そんな辛い状況のとき、ただ安静にしているだけではなく積極的に体を動かすことで痛みや不調を軽減し、さらに自身の回復力をアップさせることが出来るのであればそのほうが良いと思いませんか?

“痛みや不調”が現れたとき、と言ってもその現れ方は三者三様です。

そこで、あらためて痛みに対する考えと対処法をアップデートするために、ARM TOKYOのコーチ陣にクライアントさまが感じる痛みや不調について体感してもらい、その後、ARM TOKYO独自の回復メニューを用いたトレーニングをしてもらいました。

これが、「患者体験」というものになります。

コーチのバックボーンが整体師や鍼灸師であれば、痛みや症状を理解し痛みがあるときのクライアントさまの辛さや生活をイメージできやすいのですが、そうでないコーチの場合はなかなかイメージができにくいものです。

痛みを理解し、その痛みから引き起こされるさまざまな事象を体験し、それに対して私たちコーチはどう対処すればよいのかをあらためて考える機会にしてもらうための患者体験です。

今回コーチに体験してもらったことは、「膝を痛めてしまい曲げることができない」人の生活。
左膝に痛みがあると想定して、できるだけ日常で膝を曲げない生活を3日間試してもらうことにしました。

その際、体や心に現れる変化について下記の事柄に留意してもらいながら自己観察をお願いしました。

●どの部分の筋力が下がるのか?
●左膝以外にどんな症状が出るのか?
●普段当たり前にできていることがどのくらいできなくなるか?
●日常生活の中で不便に感じることは何か?
(細かく言うと階段の昇降、寝る、起きる、立ち上がる、膝以外の体に現れる症状、疲労感、頭痛、股関節や腰などの痛み、イライラするなどの精神的な部分、などの変化について意識する。)

さて、コーチ陣が3日間の患者体験をしてみた結果、どう感じたのでしょうか?




①コーチAの場合
まず初日、反対側の大腿部(古傷あり)に違和感。
2日目、左膝の動きに制限がある為のストレス。
その後、身体のアクシデント!歯車が噛み合わない様に、身体に不調が出てくる。たった3日で!
その後、コーチセミナーでの回復メニューで救われました。
【不快】からの【回復】を身をもって経験できました。

コーチBの場合
まず右の股関節に負担がかかり、階段も使えずかなり日常の運動量が落ちました。気付くと下を向いて歩いていました。
3日で終わってホッとしました。
1週間続けたら確実に病院行きになってしまいそうでした。
回復法を知らないまま安易に注射や手術してしまう、高いインソールを買う、もしくは○○筋を鍛える、というのは残念です。

③コーチCの場合
気分がなぜかスッキリしない。
なんか気持ち悪い、動きがゆっくりになりボーっとする。
体の他の箇所の痛みが出るまではありませんでしたが、普段よりも体調は確実に良くありませんでした。
どこか一ヶ所でも痛みや不調があると体全体に悪い影響が出ることを体験できました。
痛みが出た時に最短で回復できる体を作ることの大切さを改めて身を持って学べました。

④コーチDの場合
3日間できる限り左膝を曲げない生活をすると様々な状況で弊害がでることを体験。
それは集中力が欠けたり、下を向きがちになったり、反対の足に負担がかかったり。。。
普段当たり前にできていた歩き方や座り方すら忘れ、次第にストレスに変わっていくのを実感。
この状況からセミナーで回復法を実践。
種目を行うにつれ動きを取り戻していくプロセスがわかりました。
患部(膝)だけに捉われないで、その背景や弊害も含めて今後クライアントと接していくいい気づきになりました。


今回、8名のコーチが左膝を曲げないという同じ条件の生活をしても、全員違う三者三様の結果が出るという認識を持つことができました。

この認識を持ったことで、もしもクライアントさまが「今週は腰痛がある」、「肩こりがある」と相談を受けたときに「痛みがある患部を冷やす」、「安静にする」、「ハムストリングと大腿四頭筋のバランスを云々・・・」などといった一般的な教科書に書いてあるような単純な発想をしなくなります。

そして各コーチが、担当しているクライアントさまに関する情報(いつも肩の動きが悪い・足首が硬いなど)をベースとし、いざ痛みや不快な症状が現れたときにそれぞれの方に合わせたオーダーメイドの回復アプローチができるようになるのです。

(その回復アプローチについてはARM TOKYO独自のメソッドによるものなので、詳細はここでは秘密にさせていただきます。)

さらに、各コーチは患者体験をしたことにより、クライアントさまが膝を痛められたときには実際の日常生活で、膝を曲げないとズボンを履くのも難しい・足の爪が切れない・階段の下りのほうが辛い・湯船に入れない・精神的に落ち込む・疲れが抜けないなど、実生活で困っている事や不快感や症状を想像できる視点を持つことができるようになったようです。

わたし自身を含め、真にクライアントさまの状況を理解し、そのときどきの身体の状態に合わせて柔軟に対応できるコーチとして、常にアップデートしていきたいと思っています。

長文にもかかわらず、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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