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肥満のイメージ写真

肥満から引き起こされる体に現れやすい症状とは

前回のブログでは、『基礎代謝は20代から50代ではほとんど変化せず実際は30〜40代が一番基礎代謝が高い、よって中年太りの原因は基礎代謝の低下ではなく、年齢に関係なくその答えの一つが「運動不足」である』という「サイエンス」に掲載された論文について触れました。
前回のブログはこちらからご覧いただけます

今回は肥満、特に40代以降のいわゆる中年太りになると体に現れやすくなる症状について書きたいと思います。

肥満になると、高血圧、糖尿病、動脈硬化、脂質異常症、痛風、睡眠時無呼吸症候群、膝・股関節の関節障害などの生活習慣病を起こしやすくなるだけでなく、がんとの関連性も指摘されていることはすでに多くの方がご存じだと思います。

ですが、これまで私が実際にたくさんのお客さまをサポートしてきた中で、既出の症状よりも、より身近に現れる症状があることに気づきました。

それは、日常生活の中で疲れた時に現れる、肩こり・腰痛・頭痛などの「治ったりぶり返したりする慢性症状」で、中年以降でかつ肥満の方が特に多いということです。

肩こりや腰痛の原因はさまざまですが、例えば、肩こりは頭と首と肩をつないでいる筋肉(僧帽筋)の緊張状態が続き固まってしまうことで起こります。

肥満の方の場合は、体の重さの負荷が加わることで一般的な体重の人に比べると肩こりをおこす筋肉に負担がかかってしまうのです。

また、腰痛は猫背や反り腰などの悪い姿勢で長時間いることが多い場合、筋肉の緊張に加えて血行不良による筋肉の萎縮が起き、体のバランスを維持するために腰に負担がかかることで神経を刺激し痛みがでやすくなります。これも肥満の方は脂肪の重さの分、より負担がかかることになるわけです。

単純な話ですね。

ところで私は、パーソナルトレーニングジム「ARM TOKYO」をオープンする前に、整体院を10年間経営していました。

整体院に通われるお客さまの一番難しい症例は、ヘルニアでもぎっくり腰でも腕の痺れでもなく、「治ったりぶり返したりする慢性症状」である肩こり・腰痛・頭痛でした。

整体施術後の1週間程度は調子が良いのですが、疲れやストレスが溜まるとまたすぐに痛みが現れる、これが慢性症状と呼ばれる状態です。

これではいつまでも整体やマッサージに頼りっきりになってしまい、癖にもなってしまう。
売上的には何度も通っていただけるのは有難いことなのですが、同じ痛みの繰り返しのループをどうしたら断つことができるのだろう?ということばかり考えるようになりました。

そこで、整体的なアプローチでは難しい慢性症状の方には週1回の整体施術ではなく、週1回のトレーニング指導に変更してみることにしました。

運動をすることで筋肉量を増やし体のバランスを整え、血行を促進させることで痛みに対する回復力がアップするのではないか?と考えたからです。

初めのうちはお客さまはみなさん戸惑っていらっしゃいましたが、トレーニングを続けていくうちに筋肉量がアップし血行もよくなり、吐き気を伴うほどの肩こりや頻発する頭痛や腰痛持ちの多くの方々が改善へと向かいました。

この出来事がきっかけになり、慢性症状の方だけではなく膝などの関節の痛みや捻挫・ぎっくり腰などの方に対してもトレーニング指導で対応する方針に変え、整体院からトレーニングジムへと業態変更をしたという経緯があります。

「サイエンス」に掲載された研究結果にあった肥満(中年太り)の原因が基礎代謝の低下が理由ではなく、運動不足が大きな要因のひとつであるのであれば、肩こりや腰痛も抱えている方の場合はARMトレーニングを受けていただくことで、肥満解消+慢性症状が軽減され一石二鳥ではないでしょうか(宣伝になってますが)。

ちなみに、痩せ型なのに筋肉に対して内臓脂肪が多い「隠れ肥満」の方にも運動は有効です。

痩せ型の方で、食事制限による過度なダイエット、偏食、食事量を制限をしている場合、たんぱく質やエネルギーが足りず筋肉量が落ち、結果的に一日の活動量が減り運動不足となっている状態です。若い頃から体形が変わらない方も隠れ肥満の可能性が高いようです。

隠れ肥満も普通の肥満と同様に生活習慣病に加えて、認知症や多くの健康被害リスクがありますので注意が必要です。

肥満解消・慢性症状の軽減のため、食事などに気を配るとともに、良い運動習慣も身につけていただければと思います。

※内臓疾患が原因となって肩こりや腰痛になる場合があります。心臓疾患から起きる肩の痛みや、胃、肝臓、すい臓、腸や子宮筋腫、子宮内膜炎などから起こる腰の痛みなど内臓疾患から引き起こされる場合もありますので、強い痛みが長引いたり悪化したりする場合はお早めに病院で受診することをおすすめします。

(おまけ)慢性症状とは・・・
痛みが出る条件がはっきりしているものは慢性症状とはいいません。(右を向くと首などに痛みがでる、前屈すると腰が痛いなど。)ぎっくり腰、捻挫、頸椎ヘルニアのしびれなどの見ためでもわかりやすい症状も同じくです。これらの症状は比較的短い期間で治りやすいものです。
常にどの方向を向いても体が痛い・重く奥の方が痛い、昨日は右を向いたら痛かったが今日は上を向くと痛い、など不規則な条件で痛みが出る場合などを慢性症状といいます。
梅雨時はいつもどこかに痛みがでる、体が冷えるとだるくなる、雨が降ると頭痛がでて痛み止めが手放せない、こういった症状も慢性症状の一部です。

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