海外渡航時の体調管理について〜渡航前にできること〜
7月に入り、海外出張や旅行で飛行機を利用する方が増えてきましたので、今回は飛行機に乗る際の体調管理について書こうと思います。
私が整体院を経営していた時、常連のお客さまの国際線CA(キャビン・アテンダント)さんから、体のむくみからくる腰痛・倦怠感・肩こり・頭痛などに関するご相談を多く受けていました。
CAさんは地上で働く人よりも気圧の変化を多く受ける関係で、中耳炎にもなりやすい(航空中耳炎が理由で退職までする方もいるそう)ですし、機内の乾燥により喉や鼻風邪に常に悩まされるだけでなく、時差で自律神経が乱れやすいため、体調管理が非常に難しい職業です。新人のCAさんはこれらに加えて空酔い(乗り物酔い)を経験する方もいらっしゃるそうです。
この時のCAさん達の多くのサポート経験が、遠征や出張で飛行機に乗る機会の多いアスリートや一般の方々のサポートに現在、とても役立っています。
軽度の中耳炎や空酔いであっても、それが微熱や食欲不振・めまい・頭痛・喉の痛み・肩こり腰痛、翌日以降のぎっくり腰などを引き起こす原因となりえます。
当ジムでは、これらのリスク対策として三半規管に対して積極的にアプローチをいたします。三半規管は体のバランスを保つ働きをしているので、この三半規管を鍛える対策をすれば体のねじれや歪みを修正してくれることにより、飛行機移動による多くのリスクを軽減することができると考えているからです。
はっきりとわかる不快な症状は出ないとしても、気圧により確実に体は何らかのダメージを受けます。飛行機に乗ると体調を崩しやすい方は、飛行機移動の1週間ほど前から「三半規管強化メニュー」を実践することをおすすめしています。
それではここで、三半規管強化トレーニングの一部を動画でご紹介いたします。
①頭を軽く下げて地面を見る
②目を開けたまま、「右回り」で1回その場で回転する
③真っすぐ2メートルから3メートル歩く
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④頭を軽く下げて地面を見る
⑤目を開けたまま、「左回り」で1回その場で回転する
⑥真っすぐ2メートルから3メートル歩く
これを毎日3セット繰り返します。
この三半規管強化メニューは、普段の生活において、気圧変動によるめまいを起こしやすい方、乗り物酔いをする方にも効果が期待できますのでお試しください。(気分が悪くなる場合はセット数を減らすなど、決して無理はなさらないようご注意ください。)
飛行機移動による体調不良を事前に予防して、快適な空の旅をお過ごしいただければ幸いです。